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【病気紹介】SFTS(重症熱性血小板減少症候群)について

2025/10/22/

いつも前川ペットクリニックをご愛顧いただきありがとうございます。

 

 

今回は、先日、東京都内のワンちゃんに初めて感染が確認されたSFTS(重症熱性血小板減少症候群) という病気について記載させていただきます。

 

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは、主にマダニが媒介するウイルス性感染症で、ワンちゃんや猫ちゃんだけでなく、人にも感染し死亡例が出ている恐ろしい病気です。

マダニが媒介する病気なので野外に出る猫ちゃんや、草むらを散歩するワンちゃんは感染に気をつけなければなりません。

またマダニ以外にも動物の血液などを介して感染する恐れもあるため注意が必要です。

 

症状としては発熱、食欲不振、嘔吐・下痢、元気消失、重症例では黄疸や出血傾向が確認されています。

また感染すると致死率が猫ちゃんで60%、ワンちゃんで40%、人で10~30%に上る恐ろしい病気です。

 

現在、残念ながらこの病気に対する特効薬やワクチンは存在しないため、マダニへの予防と病気の早期発見が最も重要となります。

特にマダニへの予防策としては、草むらなどへの侵入や野生動物への接触を避けること、マダニ予防薬の定期使用などが挙げられます。

動物病院ではマダニ予防薬をスポットタイプ剤、飲み薬などご用意していますので、ワンちゃん猫ちゃんに合ったものをご使用ください。

 

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は人にも感染する人獣共通感染症なので、ワンちゃん猫ちゃんの体調が悪く、マダニの付着が見られた場合は、マダニには直接手を触れず、動物病院に来院してください。

 

 

埼玉県川口市にある前川ペットクリニック。

川口市(前川、芝、安行領根岸、上青木、青木、鳩ケ谷)、蕨市、戸田市、さいたま市南区などから多くの方にお越しいただいております。

お問い合わせはお電話(048-261-5344)にてお気軽にどうぞ!

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