【症例紹介】洞不全症候群について
2025/01/31/
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今日は高齢のワンちゃんが失神を繰り返す症例をご紹介します。
症例は13歳齢ワンちゃん(ペキニーズ、避妊済)で、他院で僧帽弁閉鎖不全症と診断され投薬治療していたが、失神が治らないということで来院されました。
当院で診察をしたところ、通常のワンちゃんよりも心拍数が遅く、聴診で心音が聞こえない時間も確認できたので、不整脈を疑い心電図検査を行いました。
心電図検査をしたところ、所々心臓が動いていない時間があり、失神などの症状もあることから洞不全症候群という病気が疑われました。
このワンちゃんは他に甲状腺機能低下症という病気もあり、そちらの治療をしても失神の改善がなく、心拍数を上げる薬を使用したところ、失神の症状はなくなりました。
このワンちゃんは今の所、薬で症状が落ち着いていますが、失神などの症状が改善しない症例には心臓ペースメーカー植込みなどが必要になります。
ワンちゃん猫ちゃんが失神を繰り返す場合、原因の一つとして不整脈が挙げられます。
不整脈が放置されることで突然死につながることもあります。
失神などの症状がある場合はすぐに動物病院に相談してみてください。
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