【症例紹介】気管虚脱について
2026/08/26/
いつも前川ペットクリニックをご愛顧いただきありがとうございます。

今日は咳が多発してきたということで来院されたワンちゃんの症例をご紹介します。
症例は推定11歳のワンちゃん(避妊済)で当院には1週間前から咳が多くなってきたということで来院されました。
院内でも咳が多発し、聴診をしましたが明らかな心雑音・肺雑音は聴取されませんでした。
咳はガーガーというアヒル様呼吸音がしているため、身体検査時点で気管虚脱が疑われました。
次にレントゲン検査で胸部気管が狭くなっている像が確認でき、心臓エコー検査で明らかな心疾患は確認できなかったため、気管虚脱などが強く疑われました。
当院では内科治療として、咳止めや消炎剤処方、ダイエットや頸部の冷却、興奮させないなどの指示を行いました。現在
は咳の回数も少なくなり安定している症例です。
気管虚脱とは気管軟骨が脆弱化し気管が背側に虚脱し、結果として気管内腔が狭くなる疾患です。
軽度であれば内科治療で安定しますが、重症化すると外科治療をしないと対処できなくなります。
外科治療としては気管リングの設置や、気管内ステント挿入などがあります。
これらの処置は呼吸器の専門病院でないと対処が難しいため、内科治療で改善しない場合は、呼吸器専門の動物病院
を紹介させていただいております。
気管虚脱は病状の進行を止めるのは難しい疾患ですが、早期から内科治療を行い、気管への負担を減らすことで病状の進行を遅らせることは可能です。
暑い時期は頸部を冷却することで気管の炎症を抑えたり、暑さで呼吸回数が増えることを防ぐこともできます。
咳が多発する、変な呼吸音がするなどがある場合は、気管虚脱の可能性がありますので、早めに動物病院にご相談してください。
埼玉県川口市にある前川ペットクリニック。
川口市(前川、芝、安行領根岸、上青木、青木、鳩ケ谷)、蕨市、戸田市、さいたま市南区などから多くの方にお越しいただいております。
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