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【病気紹介】レプトスピラ症について

2026/10/21/

いつも前川ペットクリニックをご愛顧いただきありがとうございます。

 

 

今日は夏から秋にかけて発生が多くなるレプトスピラ症についてご紹介します。

この疾患はレプトスピラという細菌が感染して起こる人獣共通感染症です。

以前から報告されている疾患ですが、ここ数年で発生例が多く報告されています。

 

レプトスピラは自然界にいるネズミやアライグマなどの野生動物が保菌しており、これらの動物の尿から排出されたレプトスピラに接触した動物が経皮感染(皮膚の傷などから細菌が侵入)または経口感染(口から細菌が侵入)を起こします。

 

レプトスピラ症はレプトスピラが侵入しても症状が起こらない不顕性感染も多いとされていますが、発症すると肝不全や腎不全を起こします。

 

発症した多くの症例で黄疸(皮膚や粘膜が黄色くなる症状)を呈し、元気消失、食欲不振、発熱、嘔吐などの症状が起こります。

また急性腎不全を起こした症例によっては多尿(尿が多く作られる症状)や無尿(尿が作れなくなる症状)になります。

 

診断するには血液や尿を材料としたPCR法を用いた遺伝子検査などが用いられます。

この検査は専門の検査機関で行う必要がありますが、最近では動物病院内で行える抗体検査キットも登場しています。

 

治療は抗生物質を中心とした治療になります。重症例では点滴治療などと抗生物質治療を組み合わせながら行う必要があります。

 

予防としてワクチン接種は有効な手段ですが、レプトスピラは種類が多数いるため、ワクチンで全てをカバーすることはできません。

そのためネズミなどの齧歯類がいる場所には近づかない、川辺では遊ばないなどが有効な予防策となります。

 

近年、レプトスピラ症の報告が増えた原因として、検査精度の上昇も挙げられますが、ネズミの増加や水害などの影響も多々あります。

ネズミに接触した、川辺に遊びに行ったなどのイベントの後に体調を崩すようなことがある場合は、動物病院に来院し、レプトスピラに感染した可能性があることを獣医師に伝えると病気の早期発見に繋がりますので、ご協力よろしくお願いいたします。

 

 

埼玉県川口市にある前川ペットクリニック。

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