【症例紹介】ノミ感染による貧血について
2026/09/28/
いつも前川ペットクリニックをご愛顧いただきありがとうございます。

今日はノミの感染による猫ちゃんの重症例についてご紹介します。
症例は1歳の猫ちゃん(雌猫)で当院には食ムラがあり、3日前から元気がないということで来院されました。
院内で猫ちゃんの状態を確認したところ、ノミが大量寄生しており、聴診・触診は問題なかったのですが、1歳という年齢にも関わらず、脱水・可視粘膜が蒼白な状態でした。
オーナー様には貧血の可能性を説明し、血液検査をさせてもらったところ、重度の貧血が認められました。
年齢も若く、貧血以外の血液検査は正常、明らかな腹腔内出血・胸腔内出血もないことから、ノミの吸血による貧血と診断しました。
猫ちゃんのオーナー様に飼育環境などをお聞きしたところ、自宅に多数の猫ちゃんがおり、オーナー様ご自身も下半身の皮膚を痒がる症状があるとのことから、自宅にノミが蔓延している可能性が高いと判断し、飼育している猫ちゃん全員へのノミダニ駆除薬の使用と、自宅全域にバルサンなどの使用後、徹底した掃除機での清掃、布製品などの廃棄などを指導しました。
また、ノミの感染は瓜実条虫などの内部寄生虫の感染リスクもあるため、便のチェックなども指導しました。
ノミの成虫はバルサンなどで死滅しますが、卵には効果が出にくく、数日開けて複数回行うことが推奨されています。
また布製品などにはノミが深いところまで侵入するとバルサンなどの効果が発揮されずいつまでもノミ駆除ができないこともありますので、廃棄しなければならない場合もあります。
スチームクリーナーは成虫・蛹・卵全てを死滅できるのでオススメです。
ノミの感染は軽度である場合、皮膚が痒がる程度の症状で済みますが、重度感染すると命の危険がある疾患に変わります。
室内飼育をしていても、家の環境やオーナー様が外から持ち込み自宅で繁殖してしまうケースもあります。
ノミ感染に対してはノミダニ駆除薬で通年予防し、ノミが繁殖しない環境を作るのが最も大事になります。
ノミダニ駆除薬は効果が保証されている動物病院で販売している商品をご利用ください。
埼玉県川口市にある前川ペットクリニック。
川口市(前川、芝、安行領根岸、上青木、青木、鳩ケ谷)、蕨市、戸田市、さいたま市南区などから多くの方にお越しいただいております。
お問い合わせは病院公式LINE(https://lin.ee/9GlVfBA)かお電話(048-261-5344)にてお気軽にどうぞ!